この物語はノンフィクションストーリーです
どこから読もうと読んでくださる方のご自由ですが
できればはじめからお読みいただいた方が
ストーリーが伝わり易いと思います('ω'*)♪


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文章中の太字は現在の私(2013年~2014年)の解釈です


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結婚式の準備に向けて彼の両親は色々とうるさくいってきた。



大久保さんの父親は好き嫌いが異常に多くて、
外食ができない人で外食をする時は
大久保さんの母親が味見をして父親が食べられるか
判断してからでないと食べられなかった。



何が嫌いというよりも、味付けでごま油が入っていたらアウト。
醤油ならOKとか決まった味つけのものしか食べられない人だった。


大久保さんの母親が結婚式で父親の食べる
食べ物がないのではと心配してきた。



肉を魚にすれば良いというレベルではないので、
困り果てて担当の人に相談したら、
メインの料理以外はお子様ランチしかないと言われた。



まさかお子様ランチは食べないだろうと思って
パンでも食べてれば良いのではと思って
大久保さんの両親に伝えたところ…、OKがでて、
新郎の父親が披露宴でまさかのお子様ランチを食べることが決まった。




他にも大久保さんの妹は声楽をやっていてふくよかだった。



年齢は私の少し上なので30歳過ぎだっただろう。



事前にカラードレスの色が自分の着る服と
ダブらないようにと心配して聞いてきて、
そこまで気にして聞いてくる人は他にいなかったので、
まさか舞台衣装でくるつもりじゃないかと心配していた。




だが妹は聖歌隊として結婚式場で勤務しているので、
そんなことするわけがないと大久保さんに言われた。




だが私の予想通り、舞台衣装としか思えない
派手なエメラルドグリーンのサテン地のドレスで参列していた。



大柄な上にお化粧も完全に時代遅れというか舞台化粧のように濃く、
まるでチンドン屋としか思えないほどに目立っていた。



ペチコートは入っていないAラインのドレスだったのに、
大柄なせいかものすごい裾の広がったドレスにみえた…。



私だけじゃなくて他の人もそう思ったようで
1メートル以上幅のあるドレスを着ていて
異常なぐらい目立っていたと誰もが言っていた。



完全に花嫁の私の500倍ぐらい目立っていた。


異常なぐらい目立つので、むしろ他の何も目に入らないぐらいで、
人は想像を絶するぐらい驚くと本当に目が皿のように見開くんだと
自分で体験して分かった。



その格好で「おめでとう」と駆け寄られた時は平常心を保てず、
凝視できずに完全に目が泳いでいた。



集合写真をみても、花嫁の私よりも明らかに目立っていたので、
姉や私の家族は常識がなさすぎると憤慨していたし、
このころから私の家族は大久保さんや大久保さんの家族を嫌っていた。