この物語はノンフィクションストーリーです
どこから読もうと読んでくださる方のご自由ですが
できればはじめからお読みいただいた方が
ストーリーが伝わり易いと思います('ω'*)♪


全体の目次はこちら


文章中の太字は現在の私(2013年~2014年)の解釈です


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20歳前、デザイン専門学校の学生だった私は、
渋谷でティッシュ配りのバイトをしていた。



ある日、109近くの薬局の前でティッシュを配っていたら、
修学旅行の団体らしき制服を来た集団がやってきた。


その集団のあまりのすごさに見た瞬間、凍りついてしまった。



よくあるブレザーの学生服にひざ下のちょっと長めなスカート、
三つ折り靴下。当時はコギャルブームで
ミニスカにルーズソックスの女子学生はよく見かけたが、
いかにも真面目そうな学生服の着こなしをしている学生の集団が
渋谷にいるのは、少しばかり珍しかった。



しかも…、なんとその集団の先頭の女子学生は
顔が1メートルぐらいあった…!!



例えていうなら象につぶされたような感じだろうか…、
本来の顔のところに踏まれてつぶれたような顔があって、
目も細長く開いているのか分からず顔全体が突っ張っていて
若干盛り上がっていた。

それ以外の広がっている部分はケロイドのような
象の皮膚のような質感で顔の中心よりは薄めに広がっていたが
10センチ以上の厚みがあるように見えた。

広がった顔の部分はお腹ぐらいまで来ていて、
上の部分も通常の頭の高さよりもずっと高く
ものすごい大きさの顔に感じた。


体はまるでくる病のように骨が曲がり、
内またで体が30度ぐらい斜めに傾いていた…。



その女子学生だけでも驚きなのに、
10人ぐらいの集団で歩いている中には顔が異常に小さくて
恐らく直径15センチぐらいのキツネ顔の子が居たのと、
頬にまるでこぶとり爺さんのような20センチぐらいのこぶがある学生も
何人かいて明らかに異様な集団だった…。



ものすごい集団をみてとんでもなく驚いた…。



だが、その時の世間知らずだった私は、
きっと身体の不自由な人たちで、
そういう人達が通う養護学校があって、
その学校の修学旅行だろうと思い込んでいた。



なので最初こそ驚き過ぎてフリーズして見入ってしまったが、
あまり挙動不審にするのも失礼だと思ったので、
周りの人がどういう反応をしていたかまで気がまわらなかった。
だから私以外の人が見えていたかは不明だ。




大人になって看護師免許も持ち医療的な知識を学んだ後も、
そんな学校は聞いたことがない。


あの時の私は、彼女達があまりにもしっかりと実体があったので
人間だと信じて疑わなかったが、20年経って、
色々な人の話を聞いてようやくそれが妖怪の集団だったと気づいた。




彼女達のような妖怪などの肉体をもたないエネルギーだけの存在は、
実体がないので実体を伴ってみえる時は、
視る人の脳の中で勝手に変換されるらしく、
その人がもっているイメージや時代背景に沿ってみえることがあるそうだ。


国によって信じられている妖怪が違うのはこのためらしい。


同じエネルギー体でも国によって見え方が違うのはその国での
妖怪のイメージに合わせて出てくるらしいし、
見る人の持っているイメージによって多少の違いも出るらしく、
同じエネルギー体を見ても人によって見え方が違うこともある。



昔の妖怪は着物を来て、集団で現れるのがよく目撃されていたらしいが、
そんな集団が渋谷に現れたら、不自然極まりないので
今の時代に合わせて学生服で修学旅行風に現れてくれたのかも知れない。


だけど当時の私は全くそんなことと知らずに
養護学校の修学旅行だと信じて疑わずにいた。




私が能力に気付く前に体験していた、不思議体験はこの程度だ。
勘が鋭いことに関しては他にも色々な体験があるが、
あえて記すほどのことではない。



両親も何か新興宗教を信仰しているわけではなく、
至って普通の仏教徒だ。父は毎朝、お経を唱えていて
それなりに心神深いが、そういったことは強要されたことはないので、
スピリチュアルな世界に染まって生きてきた訳ではない。




話は前後してしまうが、このあと第1章から私の物語が始まる。